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[わたおに]

 フクヤマ(仮名)さんは94歳。

 大腿骨骨折後遺症の為、ベッドでの生活が中心で、1日2~3時間だけ車いすで過ごされています。
 私は、週に2回在宅マッサージにお伺いします。
 大変ユーモラスな方で、たまに英語も飛び出します。私が伺うと、「ハンサムボーイ」と迎えてくれます。(ハンサムかどうかはさておき、少なくてもボーイではないのですが・・)
 又歌がお好きで、マッサージの最中にも、突然!元気な声で、歌ってくれたりします。

 介護されている御長女さんもまた、元気で明るい方で、ヘルパーさんも含め、笑顔あふれるお宅なのです。
 そんなフクヤマさんのお楽しみの一つは、お孫さんが録画してくれた「渡る世間は鬼ばかり」のDVDを見る事です。

 そしてそのDVDは、ほぼ1日中かかっていて、私が伺う時も例外ではありません。 私も初めのうちは、特に興味もないので施術に集中し、ごくたまにチラチラ見る程度でした。
 ところが、私は週2日訪問するのですが、その訪問のたびに毎回、否が応でも目から耳から入ってくるわけです。
 しかも数ヶ月間同じDVDがかかっているので、いつのまにかストーリーを覚えてしまいます。完璧にインプットされた頃に、別の新しいDVDに代わります。
 そしてまたそのDVDが、私の脳にインプットされて、無意識のうちに「渡る世間は・・・」ワールドに引き込まれていくのです。そのうちにだんだん、(この後どんな展開になってるんだろ?)などと、興味すら湧いてきてしまったのです。

 こうなるともういけません。とうとう夜9時からの最新シリーズを、自宅のテレビで見るまでになってしまいました。
 それを目の当たりにした家族に、「げっ・・・。わ、わ、・・・わ・た・お・に・見てる~!」 と驚かれ、何か信じられないものを見てしまったような眼差しを向けられてしまったのです。(笑)

 そんなわけで、私にとって「わ・た・お・に」といえば、橋田ファミリーではなく、まさにフクヤマファミリーなのです。


 いつも、在宅マッサージを終えて帰るときに、私とフクヤマさんの間で、おきまりのあいさつがあります。
   〈い〉『ではフクヤマさん、失礼しま~す。』
   〈フ〉『サンキュウ、グッドバイ。』
   〈い〉『グッドバイ。』
   フクヤマさんと握手をしながら、
   〈フ〉『せんせい、おだいじに。』
   〈い〉『フクヤマさんこそ、おだいじに。』
 そして、フク ヤマさんの笑顔に見送られ、次のお宅へ向かうのです。




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